「日本語は進化している」と、このブログ内に書いたところ、色々メールが寄せられました。
(「フリーター」の表現は日本語の進化です ギャル語は圧縮ファイル?!)
最近の人達は「てにをは」の使い方がなっていないから乱れてるとか、本来の意味とは違った言葉を使うとか、汚いとか、あとギャル語は不良だというのもありました。
僕は今の日本語が乱れてるとは思いません。「進化」していると思っています。
そこで「乱れてる」という人達に聞きます。
あなた方は「馬鹿」という言葉を使いませんか?
この言葉、昔は今で言うスラングであって、馬鹿という漢字も当て字。
つまり、ある意味ギャル語と同じ性質だったのです。
そのスラングや当て字が今は立派な日本語として成り立ってます。
いかに自分の意見を伝えるか、上手な言い方はないのか、試行錯誤の上定着した言葉です。
それのどこがいけないのでしょうか?
伝えたい相手に自分の気持ちの伝導率が高ければ高いほど優れた言語だと思います。
ようは、ギャル語でもテレパシーでも古典語でも伝導率が高ければ定着し、逆に、相手に伝わりにくい言葉は自然淘汰されるものなのです。
ただ問題にしなければいけないことは、日本語の問題ではなく、シチュエーションの問題、使い方の問題ではないのでしょうか。
仲間内だけの言語を目上の人に言うとか、丁寧語を使えないとか、言語の切り替えが出来ない馬鹿がいることは事実です。
あなたが、そのような言葉を使われて不愉快な思いをしたのなら、「日本語が乱れてる」とやりすごさないで、「場をわきまえろ」といなすのが正解です。
そうではなく、小耳にはさんだだけなのであれば、理解してみてください。
蝶々を「てふてふ」と言っていた時代もあれば「一応」は「とりあえず」という意味ではなかった時代もあり「あはれ」は「哀れ」でなかった時代もあります。
そうやって言葉は進化していますので、もっと長い目で見てみましょうよ。
あなたの言う乱れた言語が自然淘汰されるか、それともあなたが淘汰されるか。です。
最後に僕は日本語大好きです。
「ちくちく痛い」とか「ぎすぎすした関係」だとか、このような表現は日本語の独特なものですよね。
「カエルがぴょこぴょこ跳んでいる」なんて表現は情景までも伝わってきます。
この表現手法、よくよく考えてみればどこか変ですけど、とても素敵だと思いません?
2006年06月30日
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