食事中、巨人×広島のTVをつけていた。耳を傾けてると非常にうるさい。
メリハリの無いテリヤキ風の音楽(太鼓やトランペットの応援だ)が流れてきて10年前となんら代わり映えのしない野球中継音。
上原 VS 黒田 エース対決 という、本来なら緊張感あふれる投手戦を期待するカードなんだけど、見る気が失せてチャンネルを変えた。
TV中継が終わる前にこっちはさっさと終わりにして、結果はネットで見ればそれで済む。
途中終了はもう慣れっこ。どうってことない。
考えてみれば時代は変わった。
昭和の時代、親父とタクシーに乗りこむと、必ず運転手さんに「今 巨人どうなってる?」親父は聞いていた。
もちろん、どのタクシーからも巨人戦のナイター中継が流れていて、ラジオの音とタクシーの運転手さんとの会話。それがなんだか大人の世界と夏の風物詩のような感じで子供心にときめきを感じたものだった。
そして現代。
昔に比べ時間は早い。人が使う1時間あたりのJOBが走る回数は年々増えていっている。あれもこれも片付けなければいけない。
今の大人にひとつのことで3時間以上も時間を空けれる人は何人いるだろうか?
メールしたり、パソコンさわったり、買い物に出かけたりして、みんな忙しいんだ。
だから「TV中継延長なし」ってことに何も感じない。もともと僕らは延長まで付き合えないんだから。
そして緊張感が失せるあの耳障りなテリヤキマーチ。
生放送から緊張感を取ってしまえば夜のスポーツニュースだけで済む。
結果「巨人戦地上波中継なし」ということも素直に受け入れることができてしまう。
「これでまた少し季節感がなくなるのかな。。」
受け入れてしまう自分がいる反面、あの日の親父の横顔を思い出して淋しい気がした一日だった。
2006年07月08日
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