ドッとムービットの事件であらためてショッピングサイトの存在を考えてみた。
ネットショッピングの利点は消費者が目的の商品を自宅にいながら安価に購入できる。
また、特産品を自宅にいながら購入できるという利点もあるが、最大の欠点は「高いお店では買わない」ということだ。
目的の電化製品をサイト内で検索する。
価格の安い順にお店が検索される。
消費者は高いお店など見向きもせずに、安い店だけに集中する。
ショッピングサイトは、ひとつの百貨店の中に、ヤマダ電機、ビッグカメラ等を押し込めているようなものだ。
同じ商品がA店、B店、C店にあり、A店が安ければ全員A店で買うわけで、B店、C店は出品してるだけ無駄ということになる。
正直なところ、そういう見向きもされないお店がほとんどじゃないのかな。
毎月高いお金を出してストア契約をしているのにかかわらず、見向きもされない。
挙句の果てに、サイト内で競争を勝ち抜くため「ドッとムービット」化していく。
ストア出品者は「売り上げが上がるのは価格の安いお店だけ」ということにそろそろ気づいてもよさそうなころだと思う。
そんな世界にストア出品者のメリットはあるんだろうか?
そして、楽天市場、価格.COM等のサイトは、出品者に対してなんらかのメリットを提供しているのだろうかと疑問に思う。
顧客(ストア出品店)に対して、なんらかのメリットを提供せずに、高い出品料だけを徴収し、ポータルサイトだけの「一人勝ち」の状態では将来性はない。
そういう姿勢である限り、そのようなビジネスモデルが通用する限り、今後もネット詐欺や、ドッとムービットのような会社が増えていくだろう。
楽天店舗、減少惨状…課金増に悲鳴、続々退店 「あんなにセコイ商売はない」
それにしても。。考えて行くと何かやるせない。
ドッとムービット被害者の会など、ネット上の無意味な奴らの書き込みが増えている。
被害にあった人達が「バカなことをしてしまった」と一番後悔しているのに、評論家ぶった部外者が追い討ちをかけているありまさま。
何にしてもたとえ、価格.COMに責任が無くても、被害が増加した要因のひとつであるということは事実。
にもかかわらず、このビジネスモデルで上場して大笑いの「価格.COM」
そして、やり場のない怒りの「消費者」
このコントラストだけは決して忘れてはいけないと思う。
出品ストアは儲からず、消費者は疑心暗鬼。結局笑っているのはサイト運営会社だけという図式が見えて取れる。
「共存共栄」のないビジネスは必ず破綻します。それは社会の常であるわけですから。
と、書いていたのが6月末のこと。
この件は、まだまだ奥が深そうでしたので載せていませんでしたが、本日こんな記事を見つけましたので載せました。
楽天株価下げ止まらず…ネット不都合情報勝手に削除か
陰る成長神話 楽天・三木谷の正念場
まだまだ続くTBSと楽天の業務提携交渉 4度目の延期、こう着状態に
2006年08月31日
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