日本のいいところは、国土が狭いせいもあり、1キロメートル以内に豪邸もあり、古びたアパートもありと同じ地域に住んでいるということが、日本のいいところだと僕は思っている。
朝になれば町の中で「おはようございます」と挨拶をかわし、そのやり取りは貧富の差など知るよしもない。
そんないいところを持った日本でも、最近「芦屋市が条例改正案新築は400平方m以上に制限」という条例案を出した。
いわゆる、街の景観を壊したくないらしい。歪んだ見方をすれば、貧乏人を締め出すことにより、街の景観が保たれる。という条例だ。
「建てるなら豪邸」 芦屋・六麓荘に建築制限条例改正案
いくら地域格差が少ない日本といえど、田園調布や芦屋と言った街は、貧乏人が住むところではないということはわかっている。
しかし、こうあからさまにやられると貧乏人には関係のないことだけに「自分たちの都合で物ごとを進めるな。金持ちだったらなんでも通るのか」と、やっかみたくなってくるのと同時に、「向こう三軒両隣」と言った、日本の地域社会が崩れてしまう兆しのようで怖い。
さしずめ、「みんなの街」から「私個人が住む街」という意識変化を公明正大に認めた結果なのであろう。
アメリカなどのスラム街のように所得格差で住む地域が隔てられているように、日本もそうなってしまうのかと淋しい気持ちになったニュースでした。
2006年12月15日
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